「パラダイムシフト」という言葉をご存じですか?「パラダイム」は枠組み、「シフト」は変換という意味です。
これまで、医療は医師などの医療の専門家が、患者さんへ専門的な知識をもって医療を施すという概念が一般的でした。(旧来のパラダイム)

しかし、それでは、本当に必要なことが充分に患者さんへ届いているのかがわかりません。

必要なことや求められているものとずれているかもしれません。

現在は、医療・福祉職と患者・家族との「共同創造」を実行しようとしています。これが従来のパラダイムを変えていく、つまり「パラダイムシフト」です。日本精神神経学会は、それに向けて活動中です。

そのためには、医療従事者には聞く姿勢、患者には発信する力、そしてすべての人に相方の力を合わせて創造する意思が必要です。

ここにあげる4冊の本は、患者さんたちが充分に発信していらっしゃいますので、ぜひ医療・福祉職にも、患者さんのご家族にもお読みいただければよいと思います。コロナ禍の外出しにくい夏を数日この読書にあててみてください。